特別扱いしてください

「あ、ごめんね。責めてる訳じゃないんだ。」



戸惑いを隠せない私の態度を見て、中島先生が慌てて付け足す。




「喘息ってさ、発作にならないようにすることが大事でしょ?

もう何回か発作も経験しただろうし、そろそろ自分で自分の体調を見極める習慣を身に付けた方がいいんじゃないかなーと思って。」




中島先生の言う通りすぎて返す言葉が見つからない。




「ほんとにただのお節介でごめんね!

でもさ、桜井さん限界まで我慢しちゃうから…。

自分で少しでもいつもと違うなーと思うところがあったら、湊に相談するようにしてみない?

もちろん俺でも大歓迎!」




どうかな?と顔を覗き込まれる。





「そうですね、先生の言う通りです。」