コンコン…


「失礼しまーす。中島ー?いる?」



ドアを開けて遠慮ぎみに声をかけると、椅子に座ったまま奥からスライドしてきた中島がひょっこり顔を覗かせた。



「おーっ!久しぶりだなー湊!」



元気そうな中島に自然と顔が綻ぶ。




「久しぶり。ごめんな、挨拶が遅くなって。


顔出そうと思ってたんだけど、あっと言う間に毎日過ぎちゃって…。」



挨拶に来たいとは思ってたんだけどね。




「いやいや。俺も気になってはいたんだけど、中々ね。


それより、噂は届いてるよー!


即戦力みたいじゃん。」




そんなことないと謙遜する俺に、まぁ座りなよと、患者さん用の椅子を勧めてくれる。