「ーーーんで、部屋移動してきたってわけ。」



中島の説明が終わっても俺は黙ったままだった。



順調に回復してたのに急に発作が起きた理由も、個室へ移動してきた理由も理解できたけれど…。




まさか、そんな事が…。



言葉にならない。





「桜井さんが起きたらフォローしてあげなよ!」



重い空気を察してか中島が明るく声をかけて立ち上がる。




「さっ、由美ちゃん俺らはこの辺で帰ろっか。あとは湊に任せておけば大丈夫。また改めてお見舞いに来よう!」