特別扱いしてください

「桜井さん?息苦しいの?」



声をかけながら小走りで近づく。




「ゆっくり深く呼吸して。

由美ちゃん、背中さすってあげてくれる?」



ふたりに指示を出し、ナースコールへと手を伸ばした。




すぐに看護師が顔を出す。




「どうされましたー?」




「すぐ湊先生呼んで。

酸素と発作止め持ってきてくれる?

それと、師長に言って桜井さんの部屋移動させてもらって。
理由はあとで。」




一瞬小児科の俺が内科の病室で処置していることに驚いた様子を見せた彼女。


だけど、すぐに

分かりました!

と返事をして戻っていった。




その姿を確認してから、ポケットに忍ばせていた聴診器を取り出す。