「はぁーびっくりした…!」



いきなり手を握られたからか、まだドキドキしている。



びっくりしすぎて逃げるように帰ってきてしまった…




体調の悪さに先程の出来事が重なって、よろよろと外来へと戻る。



外来へ戻ると午前中から続いていた慌ただしさはすでに終息を迎えたようだった。




「花穂ちゃん、先に事務所戻っていいよー!」



「あ、了解です。」




良かった。



この体調で受付を続けるのはちょっとキツイ。




美咲さんからの言葉を受けて、私は今日溜まった分の書類を抱えて事務所へと足を進めた。