「気分どうですか?」



顔を覗かせて中の様子を伺う。





……え、泣いてる?




「し、清水先生…?」




急に来たもんだから、戸惑わせてしまった。




「あ、湊先生今日外来なので、代わりに回診に来ました。


…どこか辛いですか?」




声をかけながらカーテンの中へと入る。





「……えっと…。」





困らせてしまったようだ。



どうやら泣いていたのは身体のせいだけではないらしい。





「とりあえず、熱計りましょうか?」




警戒させないよう、ニコッと微笑んで体温計を渡した。