やっぱりちょっと熱いな…。



掴んだ手から高い体温が伝わってくる。




「あ、ごめん。


もし体調悪いんだったらいつでも俺のとこ連絡して?

同じ院内にいるんだし。ね?」




そう言って手を離すと



「ありがとう」



と小さな声を残して花穂は仕事へと戻っていった。




黙ってその後ろ姿を見送る。



あれっ?



俺、なんであんなこと…?




心配だったとはいえ、咄嗟にあんなことを言った自分に、自分自身理解できずに驚いていた。