私のところへたどり着く前に、どうやら同室の子に完全に捕まってしまったようだ。



2人の会話が終わるのを待っていた私だったけれど、この調子だとあとどのくらいかかるだろう…?




ムカムカするのは、吐き気のせい…



だけだよね?






そろそろ限界が近い。



うっ…




もう…ムリ。





咄嗟に刺さっていた点滴を抜いて、力を振り絞って室内に備え付けられている洗面台へと急ぐ。






ゲホゲホッ…ゴホッハァハァ…





な、なんとか間に合った…。




力なくそのままその場に座り込む。






ようやく私の異変に気付いた様子の湊くんが駆け寄ってくれたのだけど…。