内科の外来へ行くと、もう日中の慌ただしさは落ち着いていたようで、すぐに通してもらえた。



コンコン


「失礼します。」




ノックをして診察室に入ると、中で湊くんと話していた様子の清水先生と目が合った。




「あ、この間はどうも!」



「…あ、どうもお疲れ様でした。」



中島先生の公開告白日以来振りに清水先生と顔を合わせ、謎の挨拶を交わす。




あれ、お取り込み中だったのかな?




「清水さ、ちょっとそこで待っててくれる?


花穂、入ってきていいよ。」




入り口で躊躇していた私に湊くんが声をかける。




フラフラとした足どりで椅子までいくと、ゆっくりと腰掛けて湊くんと向き合う形となった。