ピピピッ ピピピッ



どれどれ?




……38度5分。




う…わ。



予想を遥かに上回る記録を叩き出す。



体温計を持ったまま一瞬固まってしまった。





そんな私の横から中島先生が表示を覗き込む。



「はい、行ってらっしゃい!」




「…この体温計オカシイノデハ?



うそです。ごめんなさい。行ってきます。」




はぁ?という中島先生の冷たい眼差しを受け、即座に謝る。





でもこれで納得。



どおりでフラフラするわけだ。