「...うわー」

とりあえず蒼依の通う高校へはきてみたものの、なかなか入れずにいた。

だって、だって校門落書きだらけだし校舎汚いし窓割れてるし!!

まともなところが1つもない!

「...やっぱり、かえ!」ドン!

Uターンして帰ろうとした時、顔面から誰かにぶつかった。

僕は思った。
あ、オワタ。

「ってーなオイどこ見てんだチビ」

そんなドスのきいた声で言わなくてもいいじゃん。
そーっと見上げると、金髪短髪ピアスと絵に描いた不良さんがいらっしゃいました。

「えっと、すみま...」
「こいつ!1年の西園寺蒼依すっよ!達也さんの彼女さんに手ぇだしたやつですよ!!」

「えっ!??」

「...ほぉ。テメェか」

「ぼ、僕、ちが」


あぁーおぉーいぃーーー!!!