「よしっ、完成ー!」 できたトーチ棒を持って立ち上がると、誰かにぶつかってしまう。 「ご、ごめんなさいっ!」 「いや、大丈夫」 顔を上げると、咲真くんの顔があった。 「あ、咲真くんもトーチ棒出来たんだね」 「うん。こういうのって、テンション上がるよな」 「え、トーチ棒作りが?」 「いや、キャンプファイヤーが」 「あ、そっちか」 「っていうか、トーチ棒作りにテンション上がってたら、変なヤツじゃん、俺」 どんなんだよ、と言って笑い続ける咲真くんは、なぜか、優くんを思い出させた。