「あ、ありがと…。助かった…」

近くなる顔に、照れながらお礼を言うと、咲真くんは、はっとした顔でわたしの腕を離した。

「ご、ごめん…!」

「いえいえ、」

わたしがそう返すと、咲真くんは立ち上がる。

わたしにとって、見上げるぐらいの身長の彼。

何でも見られているような気がして、少し、恥ずかしくなった。