わたしは、何を思ったのか、こんなことを言ってしまったのだ。 教室は、爆笑の渦に呑まれた。 … 「カナ…帰ろ…」 入学式だから、今日は早く終わる。 「うん、ちょい待っててー、トイレ行ってくる!」 「行ってらっしゃい…」 カナを見送ると、わたしは机の横に掛けてあるスクバを取った。 「今野、」 すると、急に名前を呼ばれた。