「おかえり! カナ、おめでとーっっ!」
わたしも笑顔で返すと、カナが飛びついてきた。
「わっ、カナ、びっくりするじゃん〜」
「ご、ごめん。でも、超嬉しいんだよね! 何でだろ?」
頬を紅潮させてわたしから離れた彼女に、和泉くんが一言。
「相澤、速ぇじゃん。めっちゃ見直したわ」
「……え、」
あまりにも唐突で、カナは大きな瞳をぱちくりと瞬かせる。
「ど、どうも…」
照れたようにそう言うと、いきなりニヤリと笑って。
「にしてもさぁ、見直した、って、何なの? ずいぶん上からじゃん?」
その言葉に、和泉くんも、ニヤリとして。
「んだと、俺だって、高跳びでめっちゃ好成績残すからな! 見てろよ」
「高跳び? こばさくに勝てんの? あんた」
「やってやるし! 多分」
「あっ、そ。じゃ、ついでに応援してやるよ」
カナが最高のスマイルを和泉くんに向けると、和泉くんの顔がちょっと、赤くなった。
「み、見てろよ! 俺の華麗な高跳び!」
「はいはい」
カナが鬱陶しそうにイスに座る。
でも、その言葉とは裏腹に、二人は楽しそうだった。
