「おかえりー! みさ、速かったねぇ」

「ただいま…、あ、ありがと」

ニコニコ顔のカナ。

控え場所に戻ってくると、わたしは、椅子にどすんと座り込んだ。

「な、何なに、どうしたの? 元陸上部じゃん。疲れちゃった?」

パタパタと手であおいでくれるカナに、うぅーっと呻くわたし。

「違うよ…。さっき、誰かに足を踏まれたんだよぅ…」

「ぶっ」

わたしの言葉にカナが吹き出す。

走り終わった直後の足を踏まれるって、結構痛い。

「ちっさ! 何痛がってんのさ。もぉ」

「ひ、ひどいよ」

少し落ち着いたカナが椅子から立ち上がった。

「あはは、んじゃ、リレーいってきまーす」

「頑張って! 応援してるからね!」

「うぃー」