『でも、勉強誰に教えてもらうの?』 『1組の前田? 3組の菅原? 5組の十時?』 と3年で頭のいい奴の名前を挙げていく。 『えっ? まこっちゃんが教えてくれるんじゃないの?』 そういって乃愛は首を傾げた。 『は?なんで俺なんだよ。』 頭を掻いて、イライラしたそぶりを見せる。 でも、内心ちょっと嬉しかったりもするんだ。 『ねぇ、お願い!お金あげる以外ならなんでもするからぁ~』 乃愛は俺の腕をつかみながら、必死になっている。