何も喋らず、沈黙が続く。

今は真夜中、辺りには誰一人いない中 私とさっきの男性2人でポツポツと灯る街灯の道を歩く。

「おい、兄ちゃんー。」

咄嗟に声の聞こえる方へ振り向く男性。

「そうそう、アンタのコトだよー。

可愛い女の子連れてんじゃんかー。
今から、お持ち帰り⁇

俺等にも一緒に遊ばせてよ。」

近づいてくるガラも頭も悪そうな少年たち。

「はぁ⁇」

呆れた、といった表情を見せる男性。

「そんな風に見えるのか⁇」

「見えるね……で、譲ってよ。」

どんどんと迫り目の前にまで来た不良少年たち。

「断る。」

きっぱりと言い放った男性。
カッコいい……。