よつかど彼女。

まだ、状況が飲み込めない。

私に「人生が終わるよ」って、告げられたのはもう2週間も前なんだけど。

ちょうど春休みがあって、その2週間はひたすら家にこもることができたが、それがあって今のこのおどおどした自分を作ってしまったかもしれないけどね。

新クラス、いや、新しいこの学校に私の知り合いなんているはずもないからただひとりで冷や汗をかくしかない...。

...けど、ここにいる、この教室にいる少なくとも半分は私と同じ思いを今経験しているか、過去に経験しているかのどちらかであることは確かだ。

私はもう1度事前に受け取っていた「希成中等学園」の生徒手帳を開き、読み込むことで、自分を抑えようとしてみた。