はい!こちら、ぬいぐるみーず探偵局です♪


これが今回の事件の顛末。

ま、まぁ、事件って程でもないんだけど。

だけど大事な仲間がいなくなっちゃったら、それはやっぱり事件だよ。

陽菜ちゃんの夢の中に入って説明した明くる日、陽菜ちゃんから携帯で連絡が。

それによると朝に涼ちゃんから電話があったから志織ちゃんに代わってもらって

「おにいちゃん、コンがそっちにいるでしょ」

『そうなんだよ。リュックを開けたらあの狐のぬいぐるみが入ってたんだよ』

涼ちゃん、かなりびっくりしたらしい。



『陽菜が入れたの?』

って聞かれたんだって。

まさかコンが自分で入ったなんて言っても涼ちゃんは信じないだろうから

「うん。ほらコンはふしみいなりからきたこでしょ。だからおにいちゃんがいくっていってたからいっしょにつれてもらおうとおもって。だってコンもなかまにあいたいよ。ひながいくのはまだまだあとだから。だからおにいちゃん、ちゃんとコンにふしみいなりをみせてよ。おねがいね」

って言ったんだって。

ほんと、陽菜ちゃんは優しいんだから。

『陽菜…うん、分かった。ちゃんとリュックにぶらさげてるから』

そして涼ちゃんもやっぱり優しい。

涼ちゃんは僕達ぬいぐるみが生きてるなんて信じてないけど、それでも僕達を家族の一員だと認めてくれてる。

そして陽菜ちゃんの夢を壊さないようにしてる。

僕達はこの家に、陽菜ちゃんに、みんなに出逢えて一緒に暮らせて本当に幸せだよ。

だから陽菜ちゃん、陽菜ちゃん達を守る為に僕等は頑張るからね。

困ったことがあったらいつでも言って。

僕等がちょちょいのちょいと解決するよ。

なんたって僕は魔法熊なんだから。

ミラクル·マジカル·ヒナクル!!




*Fin*