たどり着いた先は大坂の悠ちゃん兄弟の叔父さんの家。
野球観戦で疲れたのか涼ちゃん悠ちゃん隼人君はぐっすり眠っていた。
僕達は透明ぬいになって、こっそりリュックの側へ。
えっと涼ちゃんのリュックは…あ、コンがぶら下がってる!
「コン」
「あ、だ、誰?」
寝ぼけたような声が返ってきた。
「僕だよ、熊五郎。それとウサ。今は透明になってる」
「熊五郎とウサ!来てくれたんだ」
目をパッチリと開けた。
「うん、少しだけ時間を遡ってね」
「ありがとう」
「だけどなんで涼ちゃんのリュックに」
「わん吉を驚かすために入り込んだのかい?」
「あ、ううん、違うんだ。実は…」
コンの話しに
「そうだったんだ」
「うん、ごめんね。話してからリュックに入ったらよかったんだけどわん吉よく眠ってたから」
「確かにちょっとやそっとじゃ起きないよね」
わん吉きっと今頃くしゃみしてるよね。



