最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~


こんな風にやられたら
断る理由なんて見つからない。

何より……嬉しくて仕方がない。

「あの……ずっと一緒って
私とけっこ……んっ!!」
そう言う前にkissをされてしまう。

口を離すと
ニヤリと笑う瀬名さん。

「俺は、あんなちっぽけな夜景で
満足するような男じゃねぇ。
見せるなら、これぐらいスケールのデカさを見せてやる」

「さらに惚れ直すぐらいにな。
だから、早く……俺の妻になれ」

私が次に恋した男は、
とんだツンデレな俺様野郎だった。

数日後。
『さすがお兄ちゃん。
することは、スケールがデカいわね』
感心したように言う恵梨香。

あの結婚式以来
恵梨香は、こうやってたまに電話をしてくる。
正直まだムカつくし許した訳じゃないが、
あの子の無邪気な声を聞いていたら
電話やお茶ぐらいなら許そうかと思えてきた。

美香子に話したら
「あんたは、お人好し過ぎ」だと言われたが……。

「でも、よくあんな資金あったわよね?
マネージャーってそんなに給料良かったかしら?」