最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~


「ねぇ、ちょっと何処に連れて行く気よ!?」

まさか、自分のマンション!?
だったら嫌よ。今喧嘩中なのよ。
そんな気分じゃないわ。

「少し黙っていろ。すぐそこだから」

「だから何がよ!?」
この人の態度にイライラする。

そうしたら
ある場所でタクシーは、停まった。
停まった先は……

高級なタワーマンションだった。
えっ……?

「さっさと降りろ」
瀬名さんは、代金を支払うとタクシーを降りてしまう。
私も慌てて降りた。

「あの……ここは……?」
恐る恐る尋ねてみるのだが、瀬名さんは
黙ったまま中に入って行く。

ここは、誰が住んでいるのよ!?
周りにそんなマンションを住んでいる人はいないし。

瀬名さんは、カードキーらしき物をセットすると
自動ドアが開いた。
そして、さらに奥に入って行く。

私も慌てて中に入りエレベーターに乗り込む。