えっ……?
振り返ると瀬名さんだった。
「えっ?どうして……!?」
来ないはずの瀬名さんが現れたので驚いてしまう。
息を切らしながら
「ったく、手間を取らせるな!!
こんな所に居ないでささっと帰るぞ」
怒って言ってくるじゃないか。
はぁっ?
「急に来て帰れって……嫌ですよ!!
私は、まだ相手を見つけていないんですから」
フンとそっぽを向いた。
周りは、カップルだらけだけど……瀬名さんに
言ったから帰ると言うのは、癪に障る。
絶対に帰ってやらないんだから。
ムスッとしていると
瀬名さんは、ハァッ……と溜め息を吐く。
困ればいいわ。いい気味。
しかし
そう思っていたのは、束の間だった。
なんと瀬名さんは、私をひょいとお姫様抱っこしてくる。
えぇっ!?ちょっと……
「ちょっと、おろしてよ!?」
恥ずかしさや驚いて頭の中がパニックになる。
「静かにしろ。
暴れるとそのまま落とすぞ」
うぅっ……それは、それで困るわ。
どうしたらいいか分からずに固まってしまう。
そして無理やりタクシーに乗せられる。



