最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~


すると私を見ると頭をポンポンと撫でてきた。
「返事は、お前が自分自身にけじめをつけるまで
待っているつもりだ。
大切に思えるなら、なおさら自分でけじめをつけろ」
そう言ってきた。

自分自身にけじめをつける……?
どうやって?

「そんなのどうやってけじめをつけろって
言うのよ!?」

そんなの無理。
蹴りも何も諦めるしかないじゃない。

しかしお兄さんは、
「愛美。お前ならやれる。
自分の後悔しないやり方でやれ」
そう言いフッと微笑んできた。

意地悪な笑い方と違い
少し切なそうな笑顔だった。

そして部屋を出て行った。
ポツンと残された私は、ボー然とた尽くしていた。

しばらくしてチラッとテーブルを見ると
美味しそうな朝食が作ってあった。
そう言えば泊まった日も朝食作ってくれたっけ。

それどころじゃなくて忘れていたけど
お兄さんは、料理上手だったっけ。

徐に近づき卵焼きを手でつまむ。
意外にも甘めでとても美味しかった。
慌てて座ると朝食を食べ始める。

何だか家庭的な味付けで
実家や過去を思い出して涙が溢れてくる。
そうか……お兄さんは、優しいんだ。

意地悪で俺様な部分も確かにあるけど
本当は、私の気持ちに最初から気づいていたんだ。
感情的になっていただけで自分自身で
けじめをつけないと納得出来ないって……。