現実に戻ると何とも微妙な光景だろうか。
彼は、私を裏切り智也を奪った親友の兄。
もっとも好きになったらいけない人なのに……
ねぇ、この気持ちは、どうしたらいいの?
これを恋と呼んでもいいの?
自分でもどうしたらいいか分からない。
まだ智也との気持ちの整理もついていないのに
ハァッ……と思い悩みながらベッドから出ようとする。
するとガシッと腕を掴まえられてしまう。
「キャアッ!!」
「何処に行く気だ?」
いつの間にかお兄さんは、起きていたようだ。
「何処って……シャワーを浴びに」
ビックリしてしまった。
一体なんなの!?
するとハッとしたのか
深い溜め息を吐いてくるお兄さん。
「驚かすなよ……ってきり。
何処かに行ってしまったのかと思った」
何処かって何処に?
そもそも私の部屋だし……。



