お兄さん……!?

「何をやってんだ?お前は……」
クスクス笑いながら私に手を差し出してきた。
その笑い方は、意地悪な表情と違い
どこか優しい。

ドキッと心臓が高鳴った私は、
その手を受け取ってしまう。

すると引き寄せられ抱き締められる。

「早く俺に惚れろよ。愛美」
そう見つめられると頬にkissをしてくる。
不思議とそのkissは、嫌じゃない。

俺に惚れろって……どう言うこと?

ピンポーン。

ハッとする。
インターホンの音で目を覚ました。
あれ……?夢?

周りを見ると自分の部屋だった。
うっかり眠ってしまったのね。
寝ぼけているとまた、インターホンが鳴る。
こんな時間に誰?

私は、恐る恐る玄関まで行くと
覗き穴で覗いてみると……智也だった。
えっ?

「な、何で来たのよ!?」
驚きのあまり声を出してしまった。