最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~


こんな人生でいいのだろうか……?

今だに叶えていない花嫁になる夢。
もう叶わないのだろうか……?

涙が溢れてくる。
テーブルで、ぐったりとしながら
そんなことを考えていた。

私は……一体どうしたいのだろう?

こんな想いで、担当なんてしていて
何になるの?

涙を溢しながら静かに目を閉じる。
すると不思議な夢を見た。

私が真っ白いウェディングドレスを着て
ひたすらお花畑を走っているのだ。
長いドレスは、走りにくいのに……それでも
ひたすら走っている。

向かう先は、真っ白いタキシードを着た智也だった。
でも、隣には……恵梨香が居た。

同じ真っ白いウェディングドレスを着ており
幸せそうに一緒に歩いている。

待って!?
私を……置いていかないで!!

必死に追いかけようとするが
ドレスの裾が引っ掛かり派手に転んでしまった。
痛い……。

涙を流しながら踞っていた。
すると私の前に誰かが立つ。
見てみると……恵梨香のお兄さんだった。