「もういっそう付き合ったらどう?」
会社で美香子に話すとそう言われる。
はぁっ?
「何でよりにもよって恵梨香のお兄さんと
付き合わないといけないのよ!?冗談じゃない」
こうなったのは、ただの事故なのよ!
好意じゃない。
「でも、最近の愛美。
何だか楽しそうに見えるけど?
いや、むしろイチャついてるわね」
はぁっ?楽しくもイチャついてもないわよ!?
何処が?
私は、失恋と裏切られた心で沈んでるのよ。
そんな浮わついてないわよ。
「あんな男と、どうやったら」
「どうやったらが……何だって?」
ビクッ!!
恐る恐る振り返ると恵梨香のお兄さんだった。
「キャアッ!!い、いつの間に?」
急に現れるから驚いてしまう。
「声をかけたのに話し込んでいるからだろ。
全く無駄口を叩いているとは
俺の話でもしていたのか?愛美」
ニヤリと笑うお兄さん。



