ど、どうしょう。
こんなはずじゃなかったのに……何で!?
頭の中が混乱する私。
だが、考えれば考えるほど不味い状況だと思った。
いくら酔っていたからってまた、あやまちを犯すなんて
酔ってしまうほど飲む自分も悪い。だが
無理やり飲ませたこの男は、どうなのよ!?
「うぅっ……どうしょう」
なんて言って誤魔化そう……。
そう思いながらチラッと恵梨香のお兄さんを見る。
最初に会った時も思ったけど
整った顔立ちをしている。
まつ毛もバサバサに長くて鼻筋も通っていた。
悔しいがモテるのも分かる。
心臓がドキドキと高鳴りだす。
しかし、同じぐらい胸が締め付けられそうになる。
いくら綺麗な顔立ちをしていても
例え何度も寝たとしても
彼は、恵梨香のお兄さんなのだ!
裏切られた親友の兄。そして上司。
本来なら敬遠される立場の人間。
そんな人を好きになるとかありえない!!
意地悪ばかりする俺様だし…。
「うぅっ……こんなのありえない」
「何がありえないって?」



