「お前にパワハラもセクハラもあるか。
おら、さっさと行くぞ」
そう言い強引に引っ張られる。
いや、だからそれがパワハラなんだってば!!
またもや無理やり連れて行かれる。
連れて行かれたのは、個室のある居酒屋だった。
ムスッとしながら料理を食べる。
恵梨香のお兄さんは、料理を少し食べながら
日本酒を飲んでいた。
「お前。いつまでむくれているつもりだ?」
「そうさせたのは、あなたですよ。
私は、食べたらさっさと帰りますから」
ムスッとしながら言う。
自分のしたことを分かっているのかしら?
いや、絶対に自分が悪いと思っていないわね。
この人は、そう言う人よ!
イライラしているとお兄さんが
「確かに恵梨香が言っていた通り気の強い女だな。
道理でモテないはずだ」
溜め息を吐きながら言ってくる。
ボキッ!!
力を入れすぎて思わず箸を折ってしまう。
何ですって!?
「お言葉が返すようですが別に
モテなかった訳じゃありませんから。
あなたのようなチャラチャラしてなかっただけです」
あまりにもムカついて言い返した。
「ほう……?それで、モテてたのか?
性格がキツい上に晩酌すら付き合わないお前がか?」
まるで見透かしているかのように笑ってくる。
ムカッ