「……や、やめて……っ!!」

だがお兄さんは、やめようとしない。
むしろ強引に迫ってくる。

「大人しくしていろ。愛美」
彼は、私の名前を呼ぶ。

ドキッ……
えっ?今……名前を呼んだの?

だけど、そんな事を言ってるのもつかの間。
お兄さんは、強引に私を抱いた。

いや、いくら思い出させてやると言っても……
少しぐらい手加減しなさいよ!!?

「ちょっと、これじゃあ仕事に
行けないじゃない!?」
彼は、私に何度も抱かれてしまった。

「はぁっ?うるせーな。
だったら今日は、仕事休んでいろ」

「そう言う訳には……」
昨日は、泣いてしまい美香子に迷惑をかけたのに。
しかも休む理由が……。

「ったく、そんなんだと仕事にならんだろ?
俺は、もう行くから大人しく寝とけ。
あ、鍵は、ここに置いておくから持ってろ」
一方的に言うと上着を着てさっさと部屋から
出て行く。

「えっちょっと!?待ってよ」
慌てて止めようとするがドアを閉められてしまった。