最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~


「そう思っていたんだけど
急な仕事が入っちゃって。
でも次の時は、ちゃんと来るから大丈夫だよ!
だから今日は、私1人なんだ」
フフッと笑う恵梨香。

……あ、そう。
余裕綽々とよく言えたものだわ。

ムスッとした態度をしながら座っていると
恵梨香のお兄さんは、
「そうか。式のことで分からないことがあれば
何でも彼女に聞くといいぞ。
なんせ我が社の優秀なスタッフだからな」
にこやかに笑顔で言い出す。

「うん。愛美は、学生の頃から
優秀でしっかり者だったんだよ!お兄ちゃん」

「そうか、そうか。
恵梨香は、彼女とは親友だったな。
わざわざ言う必要もなかったな。アハハッ……」

「もうお兄ちゃんったら。フフッ……」

アハハッでもウフフッでもないわよ!!
どんだけ自己中な兄妹なのよ!?

「それで、どんな式を挙げたいんだ?
希望があるなら早めに伝えておいた方がいいぞ」
腹を立ててる私を無視して恵梨香に尋ねていた。

すると恵梨香は、パアッと表情を明るくしながら
「それなんだけど、私お花に囲まれてみたいの」
慌ててカバンから取り出して言ってくる。

お花に囲まれて……?

見せてきたのは、お花畑に囲まれたお姫様が
描かれている絵本だった。
ずいぶんと古い絵本だなぁ……。