そうしたら
「智也君、愛美」
私の親友・瀬名恵梨香が現れた。

「恵梨香!?」
運悪くこんな時に遭遇するなんて……
タイミングが悪過ぎる。

「ごめん……今大事な話をしてて」
そう言い恵梨香に遠慮してもらおうとしたら

「智也君。ちゃんと話してくれた?」

「……いや。その……まだなんだ」
何やら智也と恵梨香がコソコソと話始めた。

ちょっと、何で親友で彼女の私をおいて
2人で話してるのよ!?
何だがコソコソしている態度にムカついてくる。

すると恵梨香が私の方を向き
「愛美。ごめんなさい!!
私……愛美に隠れて智也君と付き合っていたの」
とんでもないことを言って謝ってきた。

……はい!?

恵梨香……今なんて言ったの?
突然の言葉に状況がついていけない私。
唖然としていた。

「えっ……?どういうこと??」
今の聞き間違い?

混乱している私に恵梨香は、
「あのね……ダメだと分かっていたんだけど
愛美の好きなタイプが私と似ていて
どうしても自分の気持ちに嘘がつけなくて去年から
連絡を取り合っていたんだ。
そうしたら余計夢中になっちゃって……その
ずるずると関係を深くなってしまったの」