そして、両親はニューヨークへ飛び立った。
今あたしは天城さんの家へ向かうところ。
お父さんが1人で暮らすのは危険だからといって昔からの友人の家にしばらくの間お世話になることになった。
あたしはタクシーを拾った。
「あの、ここに行きたいんですけど」
あたしはお父さんからもらった地図を運転手に見せる。
「ここなら知ってるよ。天城さんのお宅だろ?」
「え?はい、そうですけど…」
なんでこの人知ってるの?…もしかして地元この辺の人なのかな?
あたしは少し疑問を抱きながらも着くのを待った。
天城さんってどんな人だろう…?