君がうたう七つの子

そう考える僕の目の前では、母親に捕まったらしい子供が駄々をこねていた。

「何で遊んじゃいけないの!

ここで遊びたいー」

「駄目よ。ここは危ないの」

「前は普通に遊んでたのに。

ちょっとだけならいいでしょ、ねぇ」

「だめ。ここで死んじゃった人がいるのよ。

ほら、あそこにお墓があるでしょう。

だから暫くはここにくるのはやめなさい」


その母親の言う死んだ人がレイを指していることはすぐにわかった。

母親が子供の身を本気で案じていることも。

でも、僕の心にはモヤモヤとしたものがあった。

子供の手を引っ張りながら土手を登ってくる親子に僕は口を開いた。

何を言いたいのかわからない、このモヤモヤも何なのかわからない。

でも、何もしないことも出来なかった。

なにもかもぐちゃぐちゃなまま、口を開いて、何か言葉を吐き出そうとした。

でも、そんな僕を子供が止めた。

「ここで遊べないの、その死んじゃった人のせいなんだ」

純粋な言葉。

嘘偽りない、子供の本心。

だからこそ、おもかった。

ふざけていったのではない。

悪気があったわけでもない。

でも、それは許されない

いや、僕が許さない