君がうたう七つの子

しかし、あの熱血漢の担任ならばそう言えば快く教えてくれるだろう。

彼は人、というか生徒を疑うことを知らないのか、何度も受け持ちの生徒や、そうじゃない生徒にも騙されていた。

何度も、何度も。

丹念に、入念に。

流石にもう騙されないだろうと新しいいたずらを仕掛ける生徒たちが、そのあまりの純粋さに心打たれて改心していくほどに。

学校一の不良、可愛く言えばいたずらっ子さえも改心させたのはもはや伝説となり、彼は三十歳半ばにして生きた伝説としてあの学校に勤め続けている。

噂では、他の学校からヘッドハンティングされているとか。

普通ならありえないと思えることも、彼ならやってしまいそうだ。

それがいい事か、悪い事かは別の話だが。

そして、そんな純粋な先生にその話を持ち掛けるとは。

彼女、大人しそうに見えてかなりの策略家である。

あとえげつない。