君がうたう七つの子

「その顔じゃあ、納得はしてくれてないけど、何かあったことは確かなんだね。

そっか、そうだよね、わかってた事ではあったけれど悔しいな。

こんなに短い時間で、本当に変えちゃうんだから」
ねぇ、その子って女の子?

何が悔しいのか問いかけることを、彼女は許さないように僕に続けて問いかけた。

問いかけのように言っているけど、彼女の中では答えがわかっているのか、確認するような感じだった。

すっかり彼女のペースに乗せられている僕は、素直に首を縦に振る。

彼女は静かにそっかとだけ呟いて、うつむいた。

今にも泣きそうな顔で。

何かしてしまったのだろうかと不安になりながら、彼女に足を向けようとする僕に勢いよく彼女は顔をあげた。

その顔にはもう悲しみは浮かべていなくて、ただ目だけがやけに潤んでいた。

僕はそのことについて何も聞かなかった。

彼女がそう望んでいる気がしたから。

それになんとなくではあるけれど、気づき始めたから。

彼女の気持ちに。

僕の自惚れや、勘違いでなければだが。