君がうたう七つの子

しかし、今の問題はそこではない。

彼女がそこまで強気に出ているのだから、彼女の中にはもう確信としてあるのだろう。

彼女、他人にわかるのだから僕にわからない筈がない。

なのにどれだけ考えても答えは出ない。

真剣に考え込んで、自然と眉を寄せていた僕に、彼女はやっと口を開いた。

とても重い扉を開けるように、ぎりぎりまで見たくないものを見ないように閉めていた扉を開けるように口を開いた。

「温かくなったよ。

口数も増えて、表情も今までとは比べられないほどに柔らかくなった」

「そんなこと―――」

「そんなことあるんだよ。

前は周りと線を引いてるみたいで、自分の事も話してくれなかったし、人と深く関わろうともしなかった」

僕はその言葉に驚いた。

彼女がまた食い気味に否定してきたこともそうだが、それ以上に僕の事を知っている事に。