君がうたう七つの子

「違う、そうじゃなくて。

外見じゃなくて中身のほう」

「中身?」

どうやら僕の考えはとんだ勘違いだったらしい。

しかし、外見ではなく中身となるとますますわからない。

前者は目に見えるから少しの違いで気づく人も多くいるが、後者は目に見えないのでそれは難しい。

(ちなみに僕は前者でもなかなか気づかない。)

自分でも気づけないことがあるというのに、他人にとなるとより一層難易度が上がる。

急上昇だ。

実際僕にはわからない。

僕の中身、つまり内面にどんな変化が起きているかなんてとんと見当もつかない。

しかし、彼女は変わったという。

「そうかな、変わってないと思うけど」

「ううん、変わったよ」

彼女の気のせいではと思って言ったのだが、割と食い気味に否定してきた。

僕の中のイメージの彼女、大人しくて、真面目で、優等生な彼女からは想像できない強気な姿勢だった。

僕もまた、彼女の事をわかっていなかったということだろうか。