君がうたう七つの子

「そっか。頭のいい沢村くんでも、油断せずに取り組んでるんだね。

私も見習わなきゃ」

見習われた。

その言葉、態度共に皮肉を言っている風ではなく、きっと本気で言っているのだろう。

確かに僕は前の学校で上位をキープしていたが、彼女と同じくらいだったはずだ。

彼女は僕を過大評価しているんじゃないだろうか。

たいして接点の無かった僕を過大評価する理由がわからないけど。

もしかしたら接点がなかったからこその評価だろうか。

僕の事をよく知らないから。

しかし、悪い印象でないのなら誤解は解かないでおこう。

もう関わることはそうないといっても、どこで何があるかわからない。

好印象は取れるだけ取っておこう。

こういうのはとったもの勝ちだとよく言うし。