君がうたう七つの子

僕の前の学校、もとい彼女の中学校の中では、彼女は常に上位をキープするほどの秀才なのに、そこまで対策を打つとは。

流石というか。それとも秀才ゆえのものなのか。

「そういえば模試を今日受けたんだっけ。お疲れさま」

友人とは上辺だけで生きてきた僕にしては珍しく、心の底からの言葉を口にする。

たまには、人を心底労わるのもいいものだ。

自分が善良な人間になれたんじゃないかと錯覚できる。

いや、僕は根が善良だから錯覚ではないのかな。

性善説を人であらわすとするのなら、きっと僕の様な人物なのだろう。

いつか僕を崇め奉る宗教が出来るかも。

・・・・・自画自賛もここまでくると恥ずかしさがたまらない。

それも、嘘八百を並べているのだから尚更である。

これなら、レイに会うほうがよっぽどましなんじゃないかと思えるほどだ。