君がうたう七つの子

「君も結構ばててたんじゃない。新しい飲み物注文しようか」

とメニュー表を渡そうとすると、慌てて両の掌をこちらに向けて両手を横に振り、それに合わせて首もふる。

物凄い勢いで拒否された。

自分を拒絶されたわけではないが、そこまでされると少し傷ついてしまう。

ほんの少しだけだけど。

「だ、大丈夫。ちょっと緊張してて」

僕の心の傷が癒えたころ、彼女はか細い声で答えた。

そういえば電話で、ここの近くの塾で模試があるとか言ってたな。

なんでも親戚がこの県にいるそうで、遊びに来たついでに模試を受けるのだという。

他県にもなれば、各高校の入試の出題傾向も少しは変わるだろうから、本番に向けての一つの対策だろう。

知らないパターンの問題が出ても、過去に似た経験があれば焦りも少なくなる。