君がうたう七つの子

僕はそれを見て、本当にその時が近づいているのだと実感した。

来てほしくないものが、来ることを

終わってほしくないものが、終わることを

「だから、そうだな。

しょう君も私に言いたいことあったらどしどし言っちゃって。

何なら、してほしいことでもいいよ。

セクシーポーズが見たいとか、セクシーポーズを見せてほしいとか」

「そうだなぁ」

湧き上がってくる苦いものを無理矢理押しとどめて、僕はレイの提案に少し迷ったふりをする。

してほしいことなんて一つしか思い浮かばないけれど、すぐに答えるのはなんだか癪だ。

レイはセクシーポーズをやたらと押してくるが、そこは無視。

だいたいそんなもの僕には何の得にもならない。

むしろ毒になると言ってもいい。

主に目の。

「じゃあ」

「じゃあ?」

「カラスの歌で」

「そんなんでいいの?

もっとこうセクシ――――」

「カラスの歌で」

「・・・はい」

出来もしないことを、尚勧めてくるレイに少し強めに繰り返したら、素直に返事をしてくれた。

成る程、平常時は押しに弱いのか。

もっと早く知っておきたかったと残念に思うものの、まぁ仕方ないかと諦める。