そうしてどれくらいたっただろうか。
彼女は上下に揺らしていた肩をすくめるようにして、顔を下げたまま僕から離れた。
シャツをちらりと確認してみるけれど、涙で濡れているようなことは無かった。
「ありがとう」
小さく呟いた彼女の言葉に、僕もどういたしましてと呟くように返した。
レイは顔をあげると、赤い目を隠すかのように細めて笑った。
「しょう君には変なところばかり見せちゃうなぁ。
恥ずかしい限りだよ」
「僕は逆に、レイがそれを自覚している事に驚きを隠せないよ」
「ふふっ。私だって、わかるよ。いろんなこと。
たまにわかっていても、納得がいかなくて、不安になるだけでさ」
わかっていたんだよ
最後に小さく囁くように言った言葉は、きっとレイの両親が自分を忘れないかというのを指していて、情けない自分を恥じているようだった。
「別にそれでもいいんじゃないかな」
「え?」
「ていうか、自分の答えがいつも正しいなんて中々思えないものだよ。
だから、人は自分の気持ちを話して答え合わせをするんだ。
その為に他人はいるんだよ。一人じゃわからないから。
それがいつも正しいとも限らないけれど、一人で間違えるより、二人で間違えた方がマシでしょ。
だから、ちっとも情けなくなんかないし、臆病でもないんだよ」
「しょう君」
彼女は上下に揺らしていた肩をすくめるようにして、顔を下げたまま僕から離れた。
シャツをちらりと確認してみるけれど、涙で濡れているようなことは無かった。
「ありがとう」
小さく呟いた彼女の言葉に、僕もどういたしましてと呟くように返した。
レイは顔をあげると、赤い目を隠すかのように細めて笑った。
「しょう君には変なところばかり見せちゃうなぁ。
恥ずかしい限りだよ」
「僕は逆に、レイがそれを自覚している事に驚きを隠せないよ」
「ふふっ。私だって、わかるよ。いろんなこと。
たまにわかっていても、納得がいかなくて、不安になるだけでさ」
わかっていたんだよ
最後に小さく囁くように言った言葉は、きっとレイの両親が自分を忘れないかというのを指していて、情けない自分を恥じているようだった。
「別にそれでもいいんじゃないかな」
「え?」
「ていうか、自分の答えがいつも正しいなんて中々思えないものだよ。
だから、人は自分の気持ちを話して答え合わせをするんだ。
その為に他人はいるんだよ。一人じゃわからないから。
それがいつも正しいとも限らないけれど、一人で間違えるより、二人で間違えた方がマシでしょ。
だから、ちっとも情けなくなんかないし、臆病でもないんだよ」
「しょう君」
