僕はその光景を数秒見つめて、口を開き言葉をつないだ。
「さっきのはレイが両親の為にいった言葉だ。
あれは二人が救われる言葉であって、レイを救う言葉じゃなかった。
だから、今度はレイが本当に思っている事を言っていいんだ」
「あれも、私の本心だよ
お父さんとお母さんに言った言葉に嘘なんて――――」
「わかっているよ。
わかっているとも。
でも、言ってないことがあるだろう?
あの場では言えなかったことが。
だから、レイはここに来たんじゃないの?
いくら聞こえないとはいえ、両親の前では言えなかったから。
ここならほら」
僕は両腕を広げてみせる。
「僕以外には誰もいない。
誰かに見られるのが嫌なら、僕の胸を貸すことだってできる。
そうすれば、文字通り僕の胸の内に秘めておけるしね。
あ、でも僕が帰るっていうのは―――」
なしね、と言おうとして言葉が止まる。
レイが飛び込むように、体が通り抜けないようぎりぎりに僕の胸に顔をうずめる。
「帰らないで――
ここにいて」
僕は返事をする代わりに広げていた両手をレイの背中に回す。
抱きしめる様に、誰にもレイの泣き顔を見せないように。
「さっきのはレイが両親の為にいった言葉だ。
あれは二人が救われる言葉であって、レイを救う言葉じゃなかった。
だから、今度はレイが本当に思っている事を言っていいんだ」
「あれも、私の本心だよ
お父さんとお母さんに言った言葉に嘘なんて――――」
「わかっているよ。
わかっているとも。
でも、言ってないことがあるだろう?
あの場では言えなかったことが。
だから、レイはここに来たんじゃないの?
いくら聞こえないとはいえ、両親の前では言えなかったから。
ここならほら」
僕は両腕を広げてみせる。
「僕以外には誰もいない。
誰かに見られるのが嫌なら、僕の胸を貸すことだってできる。
そうすれば、文字通り僕の胸の内に秘めておけるしね。
あ、でも僕が帰るっていうのは―――」
なしね、と言おうとして言葉が止まる。
レイが飛び込むように、体が通り抜けないようぎりぎりに僕の胸に顔をうずめる。
「帰らないで――
ここにいて」
僕は返事をする代わりに広げていた両手をレイの背中に回す。
抱きしめる様に、誰にもレイの泣き顔を見せないように。
