君がうたう七つの子

僕の事は信じなくても構わないけれど、僕の話は、レイとの話は信じて貰わなければならないのだから。

とんだ矛盾をはらんだ話だけど、そう思うのだから致し方ない。

「――なら、何故知っているの。


レイに会っていなければこんな絵は描けないわ。

歌も。」

ただ黙って、泣きながら僕と父親のやり取りを聞いていたレイの母親は、やっと僕をまともな目で見て、声を出した。

憎悪も、狂気もない目で。

素朴な疑問だけを浮かべた目で。

僕を見つめる。

「それは、会っているからですよ。


レイに会っているからです」
幽霊となったレイに。

僕はその目をまっすぐに見返して、彼女と彼の疑問に答える。

簡潔に、答える。