君がうたう七つの子

歌い終わった僕は、彼らがその疑問を口にする前に答えを言った。

ゆっくりと、はっきりと、聞き逃すことなんかさせないように。

「僕はレイを知っているんですよ」

そう言って、バッグの中からおもむろにスケッチブックを取り出し、それを開いて見せた。

「なっ」

二人の息をのむ音が聞こえた。

そして僕は、子供に絵本の読み聞かせをするようにページをめくっていく。

そのひらいたどのページにも、レイの姿があった。

どこかすねたようなレイ。

怒っているレイ。

偉そうにしているレイ。

照れているレイ。

泣きそうなくせに泣こうとしないレイ。

遠くに届けというように歌っているレイ。

それと、無邪気にただただ笑うレイ。

全てを見せ終わると、母親は静かに泣き、父親は信じられないという顔で僕を見る。

「なんで君がレイを。

・・・あぁ、引っ越してきたばかりと言うのは嘘だったんだな。

レイとは知り合いだったのか」