君がうたう七つの子

わかりきっていることを、改めて問わなければならなかったこの状況にため息が出る。

ここにいる誰もが分かっていることを、こうして確認しなければならなくなった元凶に、今度は睨むようにして見つめる。

「だってよ・・・・レイ」

レイは声をかけても呆然とそこに立ち尽くしていた。

何が起こったのかも、何が起ころうとしているのかもわからないようで、ただそこに突っ立っている。

思考を投げ出しているようにも見えるその姿は、初めて見るものだったけど、僕はひるまない。

いいだろう、レイ。

君はそこで最後に選択を突き付けられるまで、そうして立っていると良い。

そこまでのお膳たては僕がする、してやるさ。

それくらいの事はするつもりが無ければ、僕はここに来ていないのだから。

「あなたっ!!いい加減にしなさい!!」

しかし、無反応なレイと違って僕が呼んだ名前を聞いた母親は、我慢しきれなかったように怒鳴り、手を振り上げて僕の頬をぶった。

パンっと軽い音があたりに響いた。

まさか、レイの幼馴染よりも先にぶたれるとは思っていなかったけれど、これは仕方ないか。

だって見知らぬ少年がいきなり家に入ってきて、娘の存在を侮辱し、そのうえその娘の名を呼んだのだから。

逆にこれで怒らなかったら、そっちのほうが問題だ。