君がうたう七つの子

やっと見つけた、と心の中で呟く。

ここ何日かしか会っていなかっただけなのに、もう何年も会っていなかったような気分になる。

でも、それに浸る時間はない。

「君!何をしているんだ!

早くここから出ていってくれ!」

僕にやっと追いついたレイのお父さんに、後ろから肩を掴まれ引かれる。

バランスを崩しそうになる体を、両足でしっかりと踏ん張ることでなんとか耐える。

レイは相変わらず魂が抜けたようにこちらを呆然と見ているだけで、レイの母親に至っては、このやり取りが聞こえず、見えていないようにただレイの写真を見つめるばかりだ。

その光景は静止画のようで、時を知らないかのように動くことはない。

きっと何もせずにこのまま帰れば、レイだけが消えて、変わらずレイの母親は時を止めて生きていくのだろう。

それを、”生きる”と言っていいのであればだが。

だから、僕は生きているようで死んでいる、その時を動かすべくそこに爆弾を投げ込んだ。



「あなたは、後悔が無ければレイの事など忘れてしまいますか?」



僕の言葉にレイは目を大きく開き、レイの父親は僕の肩に置いていた手の力を弱めて、レイの母親は静かにこちらを見やった。